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KINOさんのときどき着物日記

レ・ミゼラブル(Les Miserables)

今年はじめての映画は「レ・ミゼラブル」です。

レディースデイのせいかチケット売り場は長蛇の列でした。
レ・ミゼラブルは原作ももちろん有名ですが、大ヒットミュージカルの映画化というだけあって、監督にとってはすごく大変なことだったと思います。

ミュージカルを見て一番感動するのはやはり生歌の臨場感です。
映画になるとその辺りに物足りなさが残りますが、その分セットや撮影の素晴らしさが補っていて全体にすごく良くできていたな~と思いました。

そしてこの映画は歌と演技を同時に撮影しているので、役者さんの感情が歌に溢れていて何度も泣きそうになってしまいました。
いつも思うのは欧米の役者さんの芸達者ぶりです。
下積み時代に様々な訓練を受け、舞台を経験しているので、演技も歌も非常に上手い人が多いですね。
生存競争の激しいこの世界では実力の伴わないアイドル的な俳優は生き残れないからかもしれません。

この映画でもアン・ハサウェイヒュー・ジャックマンが素晴らしい歌を披露しています。中でもエポニーヌ役のサマンサ・バークスはひと際素晴らしく、すべてのキャストの中でもピカイチでした。片思いの悲しい気持ちを歌った「On My Own」はいつまでも心に残りました。

ただ、フランスを舞台にしたお話なのに、英語というせいもあるかもしれませんが
すごくイギリス的な映画に見えて、そのあたりに少し違和感を感じました。
言葉ではうまくいいあらわせませんが、ジャン・バルジャンはこんな感じじゃないんじゃないかな~・・
パリの民衆蜂起だってなんかちっともパリって感じがしないんですよね~
それはセットとかの問題じゃなく、イギリス人監督のトム・フーパーの持ち味なのかもしれませんが、その辺りがマイナスポイントかな~

それとエンドクレジットを見ていたら、サシャ・バロン・コーエンの名前が!
あれどこにいたっけ?と思ったら道化役を引き受けていた宿屋の主人でした。
そういえばあの顔はコーエン!またまた上手く化けていて全然わかりませんでした。
あんなにたくさん出てたのに・・・

すべてにお金をかけているこんな映画こそお正月にピッタリのスペクタクルですね!





by kinosan_kimono | 2013-01-06 00:32 | 映画・DVD

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