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KINOさんのときどき着物日記

The tree of life

娘と二人で映画「ツリーオブライフ」を見て来ました。

あらすじは・・
ショーン・ペン演じるジャックは
強権的な父(ブラッド・ピット)、愛情深く信仰心の強い母(ジェシカ・チャステイン)、そして2人の弟の5人家族。
ジャックは厳しい父親に反発しながら育った子供時代を回想する・・
というお話。

2011年カンヌ映画際で最高賞を受賞した映画である反面、全くつまらないという評もあって賛否のわかれるこの映画。

私も親子の葛藤や人生に起る悲しみからの救いを表現するのに、なぜにこんなに壮大なマグマの噴出や恐竜や惑星が登場しなければならないのか、??の連続でした。
見かたによっては本当にバカバカしくなってくるし、珍しく途中で席を立つ人がいたのもうなずけます。

ただこの映画はキリスト教的な考えに基づいていて、映画は聖書のヨブ記の一説から始まります。

ブラピ演じる父親は、万物の創造者である神に頼るのではなく自分の力のみを信じて人生を切り開こうとし、妻や子供にも自分の力を誇示します。

一方母親は神の教えに忠実に生き、喜びも悲しみも神様に委ねる生き方をし、
我が子を亡くすという最大の悲しみにあってもそこに救いを求めます。

人生の喜びや悲しみ、しかしそれは悠久の時の流れの中では一瞬のもの。
私達は皆、大きな力によって生かされている。
一つの家族の歴史を通して、もっと大きな力の存在を表現したかったのでしょう。

それは人間の力によって何もかも支配できると思い込んでいる現代人への
メッセージなのかもしれません。

そしてエンディングの、
全ての人々が時を超えて再会する、天国を思わせる様な幸福感溢れるシーンは、
この映画のテーマである「命のつながり(The tree of life)」を表しています。

壮大な映像も地球誕生からの命の繋がりや、大いなる力の存在を表していたのですね。きっと。

でも映画を見た直後は何かスゴイけど、何が言いたいのかイマイチわからない。
いろいろなエピソードが繋がらないモヤモヤ感でいっぱいでした。

それでもやはりすごく気になる。
見終わった後もこの映画のことをずっと考えてしまいました。

キリスト教的な教えと無縁な私には一度でこの映画に入り込むのはなかなか難しかったです。
今もう一度この映画を見れば、全く違って見えるのかもしれません。

それにしてもこの映画の中ではブラッド・ピットもショーン・ペンも小さなエピソードの一つでしかない様に思います。
二人のドラマを見たい人にはオススメできません(> <)

The tree of life_e0200405_198120.jpg




by kinosan_kimono | 2011-09-02 19:12 | 映画・DVD

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